闘病マニア

1999年3月21日にくも膜下出血、2004年2月4日からの人工透析してるPKD(多発性嚢胞腎)患者の闘病を主に書いてます。闘病生活も10年を超えると生き延びる為に自分の病気にやたら詳しくなりマニア化してます。ただし不良透析患者なのでコイツ大丈夫と思われる事も多いと思いますが反面教師として役立てて頂けると幸いです。最後にくも膜下出血して透析してても元気にやって行ける事が多発性嚢胞腎の皆様に伝われば何よりです。

診療報酬改定は鬼が出るか蛇が出るか

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皆さまご存知と思いますが2月7日に全腎協から2017 年度「全腎協ニューズレター」第 5 号で診療報酬改定速報が発表されました。


改定の内容

①夜間・休日加算の充実、②長時間透析(6時間以上)の新設、③腹膜潅流にかかる入院料の包括化の見直し、④ 施設の効率性と医薬品実勢価格を踏まえた人工腎臓の見直し、⑤ 慢性維持透析濾過(複雑なもの)に時間に応じた評価体系の導入、⑥ 移植術後の経過中に実施される抗HLA抗体検査の評価


上記の内容で素直に喜べる内容は①の夜間・休日加算の充実だけでその他は開けて見て実際に運用して初めて分かると思われます。

 

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長時間透析の新設

今回の長時間透析の新設で持ち出して行ってる長時間透析が認められ良かったと言ってる長時間透析の方が多いのは知ってますが相手は厚労省の方なのでそう簡単には行かないと思います。

今回の長時間透析に①「心不全兆候を認める、または血行動態の不安点な患者」②「適切な除水、適切な降圧薬管理、適切な塩分摂取管理を行っても高血圧状態が持続する患者」③「高リン血症が持続する患者」と3つの条件が付いてます。

厚労省の運用次第ですが6時透析を受けることの出来る人は①の「心不全兆候を認める、または血行動態の不安点な患者」しか対象にならない気がします。


施設の効率性と医薬品実勢価格を踏まえた人工腎臓の見直し

この「施設の効率性と医薬品実勢価格を踏まえた人工腎臓の見直し」こそ厚労省の役人の腕の見せ所と感じました。

現時点では具体的な数字が出てないので動き様が無いですが「生かさず殺さず」と言う数字が3月に提示されると思ってます。


流れに身を任せる

なる様にしかならないので一喜一憂しても仕方ないけど診療報酬の改定の影響で真っ先に「通院送迎が無くなる」とか「スタッフが一名少なくなる」とかが考えられます。

「志の低い透析施設」、「やってもらって当たり前の患者」には厳しい診療報酬改定になるのは間違えなさそうです。

診療報酬改定の影響は改定して直ぐには出ずに出てくるのは半年はかかると思われるので確り準備して今年の10月を迎えたいと思います。